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1 はじめに&目次

 ちょっと大き目のドブ川のイメージ


 ドブ川はくさい。けれどもなぜくさいのか、よく考えてみると分からない。

 あれはヘドロのにおいとでもいうのかもしれないが、ではなぜヘドロはくさいのだろうかと考えるとこれも分からない。家庭の排水はトイレやラーメンの汁や洗濯のすすぎ水など色々なのに溜まるヘドロはなぜいつも黒いのだろうか。
 ドブ川に流れている水はどこから出てきた水なのかも分からないし、だいたいドブ川は下水なのか川なのかもはっきりしない。

 このようにけっこう分からないことが多いわりに、ドブ川が人々の話題に上ることは皆無と言っていい。ドブ川は街の恥部であり、口にしてはならない話題であるかのようだ。
 ドブ川が話題になるのは、「あんなに汚かったあの川が、市によって整備されてこんなにきれいな親水公園になりました」というニュースの時である。

 私はそんなドブ川が気になってきて、あちこちの橋の上からドブ川を眺めるようになった。眺めるともっといろいろな疑問が出てきて、今ではドブ川を素通りできなくなってしまった。これはそんなドブ川の雑記帳である。

(お願い)
 ・ドブ川雑記帳はテーマがきわどい上に、毎回「さっぱりわからない」というところから出発するので間違い・勘違いがありえます(以下の修正記事の多さの通りです)。また、理系の話を書くわりに基本が間違っていたりします。その場合はご容赦いただきたく、またお気づきの点をコメントいただければありがたく存じます。
 ・リンク、引用は自由です。ご連絡も不要ですが、著作権は当方にありますので引用元として「ドブ川雑記帳」と御記載ください。

(目次) クリックすると各章に飛びます。
2 渋谷川の水はどこから来るのか
3 ドブ川は川なのか
4 ドブ川はなぜくさいのか
5 「下水のにおい=ドブ川のにおい」なのか
・途中版あとがき
6 ドブ川と銭湯
7 ドブ川と美容室
8 モヤモヤ藻
9 ドブ川の小鉄橋
10 公共溝渠
11 お歯黒どぶ
12 どぶ板通り商店街
13 ウンコ問題
14 ドブと温泉とゆで卵とメタン
15 ビーチリバー
16 川底のベギアトア
17 渋谷川や目黒川はなぜ開渠区間が長いのか(前編)
18 渋谷川や目黒川はなぜ開渠区間が長いのか(後編)
・あとがき -私はどうしてドブ川を覗き込んでしまうのか-(当初はここで完結する予定であった)

・続編(ドブ川雑記帳 川崎編)のおしらせ:19~29が川崎編。エリア的には川崎と松戸、テーマ的には下水道と浄化槽を取り扱っている。
19 遊園のラビリント
20 ボットン便所の終焉
21 遊園にはなぜドブ板水路が残っているのか
22 下水管とドブ板水路が併存する仕組み
23 ドブ川の終焉
24 ベランダ洗濯機
25 雨の日の生下水
26 単独浄化槽の問題
27 窒素の問題(前編)
28 窒素の問題(中編)
29 窒素の問題(後編)

30 公共溝渠と普通河川と水路はどう違うのか(前編)

31 公共溝渠と普通河川と水路はどう違うのか(後編)
32 新藤兼人監督『どぶ』

・続編のお知らせ もう少しややこしいギモンについて扱ったパートなので長編が多い。
33 豊橋の下水処理場はなぜ全国4番目なのか(前編)
34 豊橋の下水処理場はなぜ全国4番目なのか(後編)
35 東急百貨店東横店のトイレ
36 ヘドロ(前編)
37 ヘドロ(後編)
38 水質汚濁防止法
39 続・渋谷川や目黒川はなぜ開渠区間が長いのか
40 アユとコイ(前編)
41 アユとコイ(後編)

・続編のお知らせ 「いまさら訊けない基本的なギモンを調べたら奥が深かった」の巻
42 オレンジと油
43 夏のドブ川(前編)
44 夏のドブ川(後編)
45 広河原のオゾントイレ
46 しょうゆととんこつ(前編)
47 しょうゆととんこつ(後編)
48 ドブ川の水源としての側溝
49 泡立ちよ こんにちは
50 泳げる霞ヶ浦
51 アオコのにおい
52 長距離河川の孤独

・続編のお知らせ 「山へ海辺へ東へ西へ。東京近郊日帰り下水行楽」の巻
53 眠れる森の下水管(前編)
54 眠れる森の下水管(後編)
55 この水は飲料水として使用できます
56 海の家の下水道
57 上流都市
58 古隅田川
59 一級河川荒川の碑
60 法定外公共物にただよう情趣について考える
61 中川ウェットランド(前編)
62 中川ウェットランド(後編)

修正用雑記帳:書いた後にいくつも間違いが判明して直したページ。
修正用雑記帳その1 (生活雑排水/谷崎潤一郎関連) 
修正用雑記帳その2 (温泉のにおい/洗車関連)
修正用雑記帳その3 (風呂場の下水臭/内川のポンプ関連)
修正用雑記帳その4 (下水道普及率関連)
修正用雑記帳その5 (合成洗剤関連)
修正用雑記帳その6 (鉄橋枕木/京都堀川関連)
修正用雑記帳その7 (呑川/逆川/川の資料館関連)
修正用雑記帳その8 (上中下/普通河川関連)
修正用雑記帳その9 (渋谷川・東急百貨店関連)
修正用雑記帳その10(金町浄水場・蒸気機関車関連)
修正用雑記帳その11(金町浄水場の建設時期関連)
修正用雑記帳その12(近代ドブ川研究の母・アオコ関連)
修正用雑記帳その13(近代ドブ川研究の母・アオコ関連)
修正用雑記帳その14(国有財産法と水路関連)
修正用雑記帳その15(「この水は飲料水として使用できます」関連)
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(途中版あとがき)

 当初は意図していなかったことだが、この雑記帳を書いているうちに生活行動がずいぶん変わってしまった。

 1つ目。以前は道路の網目状の排水ますにタバコの吸殻を捨てるという不謹慎なことをしていたのだが、それを止めた。道路の排水ますは下水管でなく川に直結していることを知ったからである。
 2つ目。洗車に気を使うようになった。屋外で洗車した場合、その排水はやはり下水管ではなく川に流れる。私の洗車方式は、雨が降ったときに雑巾でさっと拭き、絞った汚水は自宅の洗面所で流す、というものに変わった。洗車シャンプーなど恐ろしくて使えない。
 3つ目。炒め物をしたフライパンは新聞紙でふき取るようになった。油がどれほど分解しにくいものかを知ってから、目の敵のように油を漏らすまいと思うようになってしまった。
 4つ目。合成洗剤はなるべく避けるようになった。台所用洗剤やボディソープや洗濯用の合成洗剤は石鹸カスが出ない。これは汚れた脂分を非常に細かく水中に散らしているためらしい。これは石鹸カスより始末が悪い。石鹸に代えられるものは石鹸で洗うようにした。
 5つ目。海で泳ぐときには日焼け止めを塗らないようにした。海に溶け出した日焼け止めは魚も食えない人工アブラの塊だから。

 この雑記帳の取材源であるドブ川を絶滅に追い込むかのような行動であるが、ドブ川の謎が解けていくうちにいままでの生活の行動がだんだん怖くなってきてしまったのだ。

(まだまだつづく)

(追記)
修正用雑記帳その5
せっけんと合成洗剤はどちらが環境的にマシなのか、下水処理場の人に聞いてみた。

49 泡立ちよ こんにちは
ここで書いた洗剤の問題について、本当に正しいのか調べてみた。

・修正用雑記帳その1

 本文を書いた後に、いくつか誤っていた点や調査不足の点を発見したので、気付き次第記しておきたい。これらはそれぞれ興味深いテーマでもあるので、いずれ掘り下げて調べてみたいと思う。

・4「ドブ川はなぜくさいのか」
 この章で、「しかし下水道のまったくない町では、昔から建っている家については、トイレ以外の排水すなわち洗濯や台所の水はそのまま排水溝に流してもよいという法律上の特例があって」と記したが、実際は下水道のある町でも洗濯や台所の水はそのまま排水溝に流しているところはあるようである。これが一体どういうことでOKになっているのか、よく分からないが興味深い。

(追記)このギモンはその後、川崎市での調査で解明した。詳細は川崎編の19章~23章。


・あとがき「私はどうしてドブ川を覗き込んでしまうのか」
 ここで私は谷崎潤一郎の便所に関する考察を引用して、ドブ川を見るとほっとする理由を書いているが、彼の随筆「ふるさと」(谷崎潤一郎随筆集 (岩波文庫)に所収)に、戦後の隅田川の悪臭への嫌悪が痛烈に描かれているのを発見した。便所のにおいとドブ川のにおいは次元の違うものであったらしい。谷崎先生にお詫びいたします。

・修正用雑記帳その2

第14章「ドブと温泉とゆでたまごとメタン」関連
・昨日箱根に行って「仮説3 温泉街で放屁してもばれないはずである。」の検証を行なった。
 放出試験は行なえなかったが、結論は「温泉街のにおいはドブ川のにおいとは少し違う」であった。
温泉街が純粋に硫化水素のにおいであるのに対して、ドブ川はメチルメルカプタンなどほかのガスのにおいも混じっているような気がする。
 ところで、温泉街で嗅ぐ硫化水素のにおいは、「卵の腐ったにおい」であるどころか、一種の食欲を誘うようないいにおいに感じられるから不思議だ。

・さらに後日、熊本県の阿蘇山火口付近売店内で放出実験に成功した(売店の人ごめんなさい)。
 実験時の火口の状況は火山性ガスによる立ち入り規制がされており、硫化水素、亜硫酸ガスともに濃厚という好条件であった。
 結果は、「硫化水素臭はばれないがメチルメルカプタン臭はばれる」。
 一般に硫化水素の出るおならは消化不良でおなかが痛いときだけで、その他のおならはメチルメルカプタンなどが主役だから温泉街だからといって安心してはいけないことが分かった。
 なお立ち入り規制解除後、火口付近でも実験を試みたが風が強くて実証不可能であった。

「途中版あとがき」関連
・年末にガソリンスタンドに行ったら洗車する人が殺到していてびっくりした。こうしてきちんと下水道の整ったところで洗車する人も多いのだなと思った。
 と思いきや、某田舎町を通ったら、家の庭先で泡だらけで洗車しているオジサンがいた。田舎は洗車できるスタンドもないだろうから、こうしてドブ川創出に貢献する人も多そうである。

・修正用雑記帳その3

第16章「川底のベギアトア」追加調査

排水口分解の図

 自宅の風呂場に下水のにおいが充満するようになってしまったので、洗い場の排水蓋を分解掃除した。こんな私でも風呂場が下水くさいのはちょっといやだ。
 水まわりから下水のにおいが漏れ出してしまう家は結構あると思うが、これは割と簡単に直せる(※)。
①ネジやフックなどで固定されている妙な形の蓋をどんどん外していき、下水のにおいが噴き出す排水管が出るところまで分解する。
②ここまで分解したら、いらない歯ブラシで露出した排水管の周囲に引っかかっているごみ(髪の毛とかヘアピンとか絡みついた繊維のかたまりなど)を掻き出す。
③さらに今まで分解した蓋の溝やゴム製のパッキンに付着したごみやヌルヌルをきれいに洗って、フタがしっかり密閉するようにする。
 排水口は、フタの直下まで下水臭が来ているが、特殊な構造のフタに溜まる水とパッキンなどで文字通り水際阻止している。水まわりで下水臭がしたらそれがうまくいっていないということなので、分解掃除して水際阻止状態を復元させればよい。ちなみにパイプ洗浄剤を流して収まるというようなことはあまりない。

 さて、その分解掃除のときに、白いヌルヌルや赤いヌルヌルがパッキンにたくさん付いていた。もう読んでいるだけでおそろしい光景であるが、勇気を出してベギアトアの親戚と思われるこれらを指ですくってにおいを嗅いでみた。すると予想した通りこのヌルヌルは無臭だった。ヌルヌルは硫化水素などのガスを自ら発生させるのではなく、供給を受けて利用する立場の細菌であることが推測された。

※ただし、排水口を分解すると結構強烈な硫化水素が出てきてクラクラするので、換気をよくしたり、露出した排水口に洗面器をかぶせるなどして防御して下さい。

第18章「渋谷川や目黒川はなぜ開渠区間が長いのか(下)」の修正

 内川に流入する雨水の量や、ポンプで排出する水量を「毎時18m」と書いていたが、これは「毎秒18m」の誤りであった。3600倍も間違えてすみませんでした。
 ちなみに私の家では1ヶ月で水道を50m使うから、内川のポンプはこれを3秒で海に吐き出してしまうことになる。かなり大掛かりなポンプである。

・修正用雑記帳その4

第3章 ドブ川は川なのか関連
・下水道普及率データのリンクを最新のものに更新した。

第4章 ドブ川はなぜくさいのか関連
・下水道普及率のデータが平成20年度末のものであることを追記して、最新データのリンクを貼った。

* * *

 この記事は東日本大震災発生後はじめて書く記事であるが、被災地では下水処理ができない、追いつかない、下水管が地上に浮き出る、湾のヘドロが陸に堆積するなどの問題が、被災地外でも下水汚泥に放射性物質が含まれて処理に困るという問題が出た。

 これはドブ川を「くさいけれども、ある程度処方箋の見えている事象」としてのんきに見ていた私にはとてもショックなことであった。特に「下水汚泥から放射性物質が出る」などは未知の環境問題である。

 「目に見えないが非常に危険な物質」という点では、私たちはダイオキシンや環境ホルモンやPCBの問題を経験しているが、だから安心かというと残念なことにこれらの問題すら解決できていないのであって、要するに私もそういう問題を半分忘れたふりをして生活しているだけだということに気付いたのであった。
 私がうまい解決策をひねり出せるわけではないけれども、しかしそういうことも心にとめて引き続きドブ川を見つめていきたいと思う。

・修正用雑記帳その5

(途中版あとがき)関係

 この項で、台所洗剤・ボディソープ・合成洗剤は脂分を非常に細かく水中に分散させていくので、せっけんの方がマシ、というようなことを書いているが、ここは非常にモメるところである。
 私がモメているわけではないが、せっけん派と合成洗剤派はいつもこの議論でケンカになる。合成洗剤メーカーとしても「現在は技術が進んだからそんなことはなく、むしろBODとしてはせっけんの方が高い」といいたいところでもあろう。なので、下水処理場に見学に行ったときに聞いてみた。下水処理場としてはどっちがいいんですか?

「あーもうそれはせっけんですね。合成洗剤も悪くないんですけど、人工的な界面活性剤だからまずくて微生物があまり食べてくれないんですよ。せっけんのほうがおいしいみたいでねー」

せっけんは合成洗剤よりも自身のBODは高いが、下水処理後の水質を考えると圧倒的にせっけんの方が分解性がいい、ということのようだ。下水処理後の水は結構謎なテーマなので、今後よく調べてみたい。

・修正用雑記帳その6

第9章「ドブ川の小鉄橋」関係

  この章で、
「硬いコンクリート枕木だとこのたわみに耐えられずに折れてしまう」
と書いたが、どうしてコンクリートがたわみに耐えられないのかが実はよく分からなかった。
  ところが京都の水明洞という古本屋で国鉄監修の「東海道新幹線開通記念 鉄道の日本」という本を立ち読みしたところ、よくわかった。(水明洞さんすみません。買って帰りたかったんですがすごく重かったので。)

  コンクリートは両端から押してくる力には強いが、引っ張られると弱い性質がある。
  枕木でいうと、上を車両が走ってレールから力が伝わってたわんだ時、枕木が沈むように反る。この反った時の外側(=枕木でいうと下側)には、引っ張られているのと同じ作用が働く。
  コンクリート枕木はこれに弱いというのである。
この弱さを克服するために、コンクリートの枕木にはあらかじめ引っ張っておいたピアノ線などを埋め込んでおくという。引っ張られたピアノ線は縮もうとする。つまり多少外から引っ張られても、ピアノ線が縮もうとする力がいつも働いているので対抗できる。毎度のことながらこういうことを考え付く人がよくいるものだと思う。
  コンクリート枕木はこれである程度は弱点を克服できたけれども、さすがに鉄橋のたわみには耐えられなかったということなのだろう。
  なお、この本は昭和39年刊行なので、現代だと当然もっと技術が進歩しているはずだが、今でも鉄橋でコンクリート枕木を使われているのを見ない。


あとがき「私はどうしてドブ川を覗き込んでしまうのか」関連

 ここで私は、堀川の親水用水を指して「京都は琵琶湖の水が使えるので、こういうときに便利である。」と書いている。
 ところが、これは私の無知というもので、別の京都の古本屋の店先で古地図を眺めていたところ、堀川自体がそもそも琵琶湖からの疎水を京都の北の方をぐるっと回して市街地に流していた水路だったということを知った。便利だとか不便だとかいう問題ではなかったのだ。

京都の市街地にある関西電力の水力発電所
京都の市街地にある関西電力の発電所
(琵琶湖疏水の小落差を利用して水力発電している。こんなことができるなんて京都はやっぱり便利だ。)

・続編(ドブ川雑記帳 川崎編)のおしらせ

  ドブ川雑記帳はいちおう18話完結のつもりだったのですが、その後いろいろギモンが発生してしまったので、続編を掲載します。
  名称は「ドブ川雑記帳 川崎編」で、毎週土曜日に1話更新、全1011話の予定です(数え間違えてました。すみません)。
  8月13日(土)のスタートを予定しています。(2011.8.7修正)
  更新期間中(8月~10月頃)は、記事の並びをひっくりかえして新着順に並べます。
  ちょっと画面が混乱しますが、ご容赦ください。

  「ドブ川雑記帳川崎編」予定記事(章番号は通番です)
   第19章 遊園のラビリント
   第20章 ボットン便所の終焉
   第21章 遊園にはなぜドブ板水路が残っているのか
   第22章 下水管とドブ板水路が併存する仕組み
   第23章 ドブ川の終焉
   第24章 ベランダ洗濯機
   第25章 雨の日の生下水
   第26章 単独浄化槽の問題
   第27章 窒素の問題(上)
   第28章 窒素の問題(中)
   第29章 窒素の問題(下)

   二ヶ領用水円筒分水

修正用雑記帳その8

タイトルの表記について

 ドブ川雑記帳では『窒素の問題』など、ひとつの章で終わらない話題を分割して(上)(中)(下)などと分けて書いている。ところがある時namaさんのサイトを読んでいると、これは間違いで(前編)(中編)(後編)とすべきであるということに気づいたので関連箇所をこっそり直した。上中下というのは上巻、中巻、下巻と分かれるような場合の表記である。どうも私はこの手の勘違いが多いようで、この前も「瓦解」は「ゴカイ」ではなく「ガカイ」と読むのだということを広辞苑で調べて初めて知った。はずかしい。


「31公共溝渠と普通河川と水路はどう違うのか(下)改め(後編)」関連

 この章では「公共溝渠と普通河川」の違いに気を取られるあまりに、「普通河川と水路」の違いに言及するのを忘れていたので本文中に追記した。要約すると、

普通河川と水路はほぼ同じものを指している。
普通河川は河川法の目線から見た用語で、「河川法の適用にならない末端の河川」を指す。
水路は国有財産法の目線から見た用語で、国有財産のうち、行政財産(道路法とか河川法とか、何かの法律で管理されているモノ)ではないものを普通財産といい、そのうち水の流れている土地あるいは流れていた土地のことを水路というらしい。
ということで、両者の違いは「河川を管理しよう」という視点で見ているか、「国の財産を管理しよう」という視点で見ているかの違いにすぎず、例によって法律の縦割りの問題なのであるが、縦割りの対象が二つの法律でほぼ一致するという稀有な美しい事例ともいえる。
でも一般の感覚からすれば「河川>水路」といったところなので、この章に出てくるC方式の市はその感覚にしたがって分類している、

というようなことである。

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最新記事
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プロフィール

大石俊六

Author:大石俊六
掲載雑誌
雑誌「『広告|恋する芸術と科学』2014年10月号(特集|Tokyo River Story 東京、川ろうぜ。)『私はどうしてドブ川を覗き込んでしまうのか』

マーガレットプレス 連載『ギモンの細道』

・「ラミネート」
(第10号/ラミネートを発明した人はコンブを手本にしたのではないか、の巻)

・「人馬平安散」
(第9号/「金はなぜ貨幣に使われるのか」を調べていたら四ツ谷駅前のハイフキヤドラッグにたどり着く、の巻)

・「恋とはどんなものかしら」
(第7号/オペラ『フィガロの結婚』で資本主義の発展の秘密にたどり着く、の巻)

・「神社と石橋」
(第6号/神社の前にはなぜ石橋があるのか、の巻)

・「夏帽子製造工場」
(第5号/鮫洲にあった紙帽子工場を調べたら横浜の三渓園にたどり着く、の巻)

・「イベリア半島の睡魔あるいは美しき怠惰」
(第4号/スペイン人はただ暑いからという理由だけで昼寝しているのか、の巻)

・「靴下のゴムはなぜ伸びるのか」
(第3号/靴下のゴムが緩む原因を調べたら長篠の戦にたどり着く、の巻)

・「シュロの奏でるハ短調」
(第2号/シュロの木を植える習慣は南国への憧れのほかにもうひとつ理由がありそうである、の巻)

また、季刊collegio(38,39号)には「水路敷区道扱い」というエッセイを書いています。
・「戸越公園の水路敷」(38号)
・「水路敷と銭湯」(39号)

その他の作品(文芸誌「フノリ」に掲載)
・「海抜の季節風」(渋谷川暗渠区間の高度をしつこく探求)
・「着席自由権」(パリのカフェのカウンター席とテラス席の料金差と客の滞在時間の関係を現地でしつこく調査)

カテゴリ
「日本のドブ川」カテゴリを廃止して「法律からアプローチする」を新設しました。ドブ川を全国レベルで捉えると、どうしても法律の話メインになるのでこのように変更しました。(H26.11.15)
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