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・修正用雑記帳その6

第9章「ドブ川の小鉄橋」関係

  この章で、
「硬いコンクリート枕木だとこのたわみに耐えられずに折れてしまう」
と書いたが、どうしてコンクリートがたわみに耐えられないのかが実はよく分からなかった。
  ところが京都の水明洞という古本屋で国鉄監修の「東海道新幹線開通記念 鉄道の日本」という本を立ち読みしたところ、よくわかった。(水明洞さんすみません。買って帰りたかったんですがすごく重かったので。)

  コンクリートは両端から押してくる力には強いが、引っ張られると弱い性質がある。
  枕木でいうと、上を車両が走ってレールから力が伝わってたわんだ時、枕木が沈むように反る。この反った時の外側(=枕木でいうと下側)には、引っ張られているのと同じ作用が働く。
  コンクリート枕木はこれに弱いというのである。
この弱さを克服するために、コンクリートの枕木にはあらかじめ引っ張っておいたピアノ線などを埋め込んでおくという。引っ張られたピアノ線は縮もうとする。つまり多少外から引っ張られても、ピアノ線が縮もうとする力がいつも働いているので対抗できる。毎度のことながらこういうことを考え付く人がよくいるものだと思う。
  コンクリート枕木はこれである程度は弱点を克服できたけれども、さすがに鉄橋のたわみには耐えられなかったということなのだろう。
  なお、この本は昭和39年刊行なので、現代だと当然もっと技術が進歩しているはずだが、今でも鉄橋でコンクリート枕木を使われているのを見ない。


あとがき「私はどうしてドブ川を覗き込んでしまうのか」関連

 ここで私は、堀川の親水用水を指して「京都は琵琶湖の水が使えるので、こういうときに便利である。」と書いている。
 ところが、これは私の無知というもので、別の京都の古本屋の店先で古地図を眺めていたところ、堀川自体がそもそも琵琶湖からの疎水を京都の北の方をぐるっと回して市街地に流していた水路だったということを知った。便利だとか不便だとかいう問題ではなかったのだ。

京都の市街地にある関西電力の水力発電所
京都の市街地にある関西電力の発電所
(琵琶湖疏水の小落差を利用して水力発電している。こんなことができるなんて京都はやっぱり便利だ。)
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・修正用雑記帳その5

(途中版あとがき)関係

 この項で、台所洗剤・ボディソープ・合成洗剤は脂分を非常に細かく水中に分散させていくので、せっけんの方がマシ、というようなことを書いているが、ここは非常にモメるところである。
 私がモメているわけではないが、せっけん派と合成洗剤派はいつもこの議論でケンカになる。合成洗剤メーカーとしても「現在は技術が進んだからそんなことはなく、むしろBODとしてはせっけんの方が高い」といいたいところでもあろう。なので、下水処理場に見学に行ったときに聞いてみた。下水処理場としてはどっちがいいんですか?

「あーもうそれはせっけんですね。合成洗剤も悪くないんですけど、人工的な界面活性剤だからまずくて微生物があまり食べてくれないんですよ。せっけんのほうがおいしいみたいでねー」

せっけんは合成洗剤よりも自身のBODは高いが、下水処理後の水質を考えると圧倒的にせっけんの方が分解性がいい、ということのようだ。下水処理後の水は結構謎なテーマなので、今後よく調べてみたい。

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プロフィール

大石俊六

Author:大石俊六
掲載雑誌
雑誌「『広告|恋する芸術と科学』2014年10月号(特集|Tokyo River Story 東京、川ろうぜ。)『私はどうしてドブ川を覗き込んでしまうのか』

マーガレットプレス 連載『ギモンの細道』

・「ラミネート」
(第10号/ラミネートを発明した人はコンブを手本にしたのではないか、の巻)

・「人馬平安散」
(第9号/「金はなぜ貨幣に使われるのか」を調べていたら四ツ谷駅前のハイフキヤドラッグにたどり着く、の巻)

・「恋とはどんなものかしら」
(第7号/オペラ『フィガロの結婚』で資本主義の発展の秘密にたどり着く、の巻)

・「神社と石橋」
(第6号/神社の前にはなぜ石橋があるのか、の巻)

・「夏帽子製造工場」
(第5号/鮫洲にあった紙帽子工場を調べたら横浜の三渓園にたどり着く、の巻)

・「イベリア半島の睡魔あるいは美しき怠惰」
(第4号/スペイン人はただ暑いからという理由だけで昼寝しているのか、の巻)

・「靴下のゴムはなぜ伸びるのか」
(第3号/靴下のゴムが緩む原因を調べたら長篠の戦にたどり着く、の巻)

・「シュロの奏でるハ短調」
(第2号/シュロの木を植える習慣は南国への憧れのほかにもうひとつ理由がありそうである、の巻)

また、季刊collegio(38,39号)には「水路敷区道扱い」というエッセイを書いています。
・「戸越公園の水路敷」(38号)
・「水路敷と銭湯」(39号)

その他の作品(文芸誌「フノリ」に掲載)
・「海抜の季節風」(渋谷川暗渠区間の高度をしつこく探求)
・「着席自由権」(パリのカフェのカウンター席とテラス席の料金差と客の滞在時間の関係を現地でしつこく調査)

カテゴリ
「日本のドブ川」カテゴリを廃止して「法律からアプローチする」を新設しました。ドブ川を全国レベルで捉えると、どうしても法律の話メインになるのでこのように変更しました。(H26.11.15)
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